京都に生まれる、本名は吉隆。四条派の鈴木瑞彦に師事し、のち岸光景の門に入る。光悦光琳派の画家であり、工芸美術の作家としても世界的に著名。欧州を 歴訪してアールヌーヴォーの形式を取り入れるなどした作風は独自の境地を拓く者として、欧米で熱い賛美を浴びる。また、わが国の近代工芸に曙光を与え、そ の後の発展に大きく貢献。その作品は今日もなお、とりわけ欧米で高く評価され、「ル・モンド・エルメス」38号の表紙と巻頭を飾る。雪佳の作品には現代の 一流ブランドさえ魅了する斬新な意匠美の世界が、今も変わることなく息づいている。